研究成果データのサマリー

サマリーでは温泉に関する研究成果データの一部内容をご紹介しています。

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伊豆長岡温泉の既存足湯および移動式足湯「モバイル足湯」を用いた社会実験の利用者実態調査とアクティビティ調査による温泉地の活性化に向けた基礎調査

  • 日本健康開発雑誌 44号
  • 伊藤 まゆみ(共著者:今井 裕久、佐々木 和之、鴨下 記久枝)
サマリー

足湯は、健康増進・観光資源の観点から可能性が注目されてきた。
一方で、衛生面の問題⁴⁾などの指摘は、足湯の文化的価値や公益性の追求に影を落としてきた。
本調査では足湯の公益性を数値で提示し、その価値を位置付けることを目的とする。

温泉のある国民宿舎における長期滞在需要を高める取り組み~協会ヒアリングおよび現地調査からの考察~

  • 日本温泉気候物理医学会誌 85巻
  • 藤本 和弘
サマリー

本報告では,低廉で家族連れでも安心して泊ることができる国民のための宿舎の一つである公営国民宿舎を対象としてプログラムづくりを調査した。
公営国民宿舎周辺の外部環境を活かした散策コースの設定等滞在のためのプログラムづくりへの取り組みが行われているかどうかを調査した。

温泉のある休暇村における長期滞在需要を高める取り組み~公式ウェブサイトの分析・考察から~

  • 日本温泉気候物理医学会誌 77巻
  • 藤本 和弘
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環境省が推進する「新・湯治」政策においては,温泉地における長期滞在需要を高めるための滞在プランづくりが求められている。

どのようなプランづくりが進められているかを,国民保養温泉地を中心に調査した報告がある。それによれば,温泉地周辺の5つの外部環境資源の活用とその組み合わせが提案されている。
すなわち,自然環境を活かす,歴史文化環境を活かす,人工環境や施設を活かす,移動して異環境を活かす,夜の時間帯を活かす,の5つである。

本報告では,この5類型の活かし方が妥当かどうかを,休暇村で提案されている滞在のためのプログラムで検証を試みる。
また,提案されているプログラムが滞在需要を高めるかどうかも評価した上で,改善点を提案する。

国民保養温泉地において長期滞在需要を高めるには何が必要か~現地調査に基づく考察から~

  • 日本温泉気候物理医学会誌 83巻
  • 藤本 和弘
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「新・湯治」政策の先進的取り組みを進める温泉地として位置づけられている国民保養温泉地において,長期滞在需要を高めるためにどのような取り組みが行われているかを調査した。

本報告では,るり渓高原温泉,浜坂温泉,梅ヶ島温泉,畑毛温泉,平湯温泉,田沢温泉,鹿教湯温泉,一里野温泉における取り組み状況を調査し報告する。
その結果から,滞在需要を高めるプランづくりには5つの方法があることを明らかにした.これらの方法は組み合せも可能であり,温泉地の外部環境を分析し,長期滞在にふさわしい組み合わせができれば,長期滞在需要を高められる可能性があることを調査事例から明らかにした。

伊豆半島熱川温泉を対象とした地域観光と津波避難を両立させる夜間光環境の提案

  • 日本建築学会技術報告集 25巻
  • 小林 茂雄(共著者:角舘 政英、西森 陸雄)
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本報では東伊豆町熱川温泉の景観的特徴を踏まえながら、光によって観光基盤を整備すると共に、夜間の津波からの速やかな避難に寄与するような照明計画を提案し、実際に仮説的に設置を行うものである。

湯のまち「熱海」の温泉療法専門医~温泉と健康をテーマに活動した20年を振り返って~

  • 日本温泉気候物理医学会誌 82巻
  • 内田 實
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温泉と健康で熱海を元気にするために取組んだNPO法人の活動記録

近代熱海における温泉資源利用の変貌と温泉源・土地開発の拡大大地資源の利用と所有の再編にみる村から「近代都市」への移行過程

  • 日本建築学会計画計論文集 第83巻
  • 松田 法子
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本稿では近代熱海における(Ⅰ)温泉資源管理体制の変容と、(Ⅱ)温泉源及び土地開発の進行実態を素材として、温泉資源と土地利用を舞台に生じた、公・共・私の所有や利用の論理が交錯する近世近代移行期の社会的・空間的問題を立体的に整理しながら、近世熱海村に培われてきた伝統的社会=空間構造の解体と、熱海市の成立に続く近代地方都市への展開・変貌を明らかにする。

伊豆半島の温泉の特徴と医学的考察—温泉医学の確立を目指して—

  • 日本温泉気候物理医学会誌 79巻
  • 矢野 一行
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限られた小面積の伊豆半島には,海底火山,陸上複成火山,そして単成火山,それぞれの時代の地層がモザイク的に分布し,それらの地層にはさまざまな泉質の温泉が散在している。

このような場所は世界でも珍しく,温泉の本質を科学的に究明するには最適な場所と考えられる.そこで,これらの温泉地を訪れ入手した情報を基にそれぞれの温泉の特性を明らかにし,今後の温泉研究の方向性を示すことを目標とした。

今回調べた伊豆半島の温泉は,弱アルカリ性かアルカリ性の硫酸塩泉,塩化物泉,単純温泉の3種類であり,非火山性温泉には珍しく,殆どが高温泉である。

海釣り公園を事例とした温泉地域の観光資源の考察

  • 日本国際観光学会論文集 22巻
  • 鈴木 一寛(共著者:友成 真一)
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本研究では、有名温泉地域に設置されている熱海港海釣り施設をはじめ、青森市浅虫海釣り公園、のとじま臨海公園海づりセンターを事例とした温泉地域に属する海釣り公園の観光資源としての可能性における探求と課題の整理を目的とした。

質問紙調査に基づく、妊婦の入浴習慣と妊娠経過への影響

  • 日本温泉気候物理医学会誌 77巻
  • 中山 毅
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入浴習慣は国や文化により大きく異なるが、一方で時代による変遷もあり、近年ではシャワー浴が普及する等の変化が現れている。
そこで、現代の妊婦の入浴習慣について調査すると同時に、妊娠経過に及ぼす影響につき検討した。